歴史は古く、12世紀初頭まで遡る事の出来るメドックでも最古参のシャトーのひとつです。 1986年4月に現所有者のフィリップ・ラウ氏が購入した当時、シャトーは廃墟と化し畑は3haにまで縮小され、セラーは鶏小屋として使われていたようです。
そこから再建がスタートし醸造設備、 セラーは修復されました。畑に至ってはアルサック村は本来『AOCマルゴー』を名乗る事の出来るエリアですが前所有者は興味を示さず申請してきませんでしたがラウ氏は108haまで買い足し、
今では54haがAOCマルゴーとしてリリースされCru Bourgeois Exceptionnelとなっています。 土壌は泥灰岩と石灰岩上の砂利砂質(砂利と砂が
50%)。しっかり力強さとしながらも、 繊細さを兼ね備えたバランスの良いワインが産まれます。07年以降、その中から白葡萄に適した 4haの畑にソーヴィニョン・ブランを植樹。また環境を尊重し、持続可能な葡萄栽培にも取り組む
HVE認証(環境価値重視)レベル3とISO 14001認証を取得しています。 ワイン造りにおいて100haにも及ぶ葡萄栽培から瓶詰までの工程をピラミッド型に編成されたチームで行い、方向性や意思の統一を図っています。ボルドーの大規模生産者にとって『ワン・チーム』
になることは高品質なワインを造る上でとても重要な事なのです。 マルゴーで躍進を続けるシャトー・ダルサックに注目していきましょう。 |