なんと平均の樹齢100年。 90%以上はプレ
フィロキセラ時代の生き残りです。海抜950メートルの急斜面にあって砂地に富むため、フィロキセラがいまなお敬遠するばかりか、栽培家すらも10年前までは見捨てていたほどの難栽培地域であることがかえって幸いした。 一躍ソリア地方の名を高めた功は、在マドリッドのワイン商ミゲル・サンチェスにある。
地元で細々と造りつづける生産者たちからワインのマーケティングを委嘱されたミゲルは、この地のあちこちに散らばるとてつもないブドウの素性可能性を見ぬく。
古樹の植わるプロットだけを買い集めてドメーヌを築いた彼は1999年、フランス人ベルトラン
スルデをコンサルタントに起用してビオディナミに転じた。 無理のない味わいと独特なタッチの秘密が、この栽培方式にあったわけである。
ドメーヌの初ヴィンテージである2000年は、2002年の秋に市場にお目見えして大喝采を博した。 葡萄の品種はティント フィーノ (当地におけるテンプラニーリョ亜種の通称)です。 |