ラシーヌの資料から
「マルセルのワインですが、ACコート デュ ローヌ、およびヴィラージュの中で最上のクリュとして知られるラストーに近いケランヌに畑はあります。標高の高い急斜面で、樹齢が高くて収穫量が低いため、ヴィンテージにかかわらず優れたワインが生まれます。畝ごとに小さな単位でわけて醸造し、最終的にモザイクを組み合わせるように絶妙なブレンドで仕上げます。南ローヌのワインらしい豊醇な味わいにもかかわらず、あくまで軽やかであって、決してアルコールっぽさがありません。フィネスと力強さの両面を備えたスタイルのワインです。
1997年に醸造技術者のヤン・ロエルと出会って意気投合し、ともに仕事をするようになりました。
数軒の造り手のコンサルタントをするヤン・ロエルがもっとも長く時間を過ごすのも、マルセルのセラーです。ジャック
ネオポールから「酸化防止剤非使用」の醸造法を学んだヤンの勧めで、2003年ヴィンテージに醸造過程もビン詰時にも、全く酸化防止剤を使用せずビン詰めするキュヴェが造られました。
柔らかなテクスチュアーの後に、完璧な調和と骨格があり、深いエキスを湛えた、複雑でノーブルな味わいが続きます。間違いなく数年を経て、ローヌで最上のワインへと成長すると信じます。」
村名をラベルに付することの出来るコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ16の村の中で最良の地のひとつとされるケランヌ。現在、ロラトワール・サン・マルタンのアラリー氏と共にケランヌの指導的な立場にいるマルセル・リショー氏のワインはその品質は際だっているといわれています。
(ロバート・パーカー氏のローヌワインでも四つ星の評価を受けています) |