1974年、ピエール・ジョリー氏が、7haの農場を入手しぶどう畑、オリーブ畑、そしてアプリコット栽培を開始したのが蔵の始まり。
ピエール氏はもう既にこの時から「環境保全」を念頭に置いた農業をはじめました。 その為、同社は1979年に有機農法の認証団体「ナチュール・エ・プログレ」に認証されます。
この頃はやっとぶどう栽培以外の一般の農業分野で「ビオロジック」が注目しはじめた時期であり、同社は現在世界的注目を集める「自然派ワイン」の先駆者的な生産者と言えます。
現在はビオロジック認証団体「エコセール」にも認定されています。
息子アントワンヌ氏が蔵の仕事を手伝うようになった1999年、所有する畑の面積も20haを超えた事を機にDOMAINE(栽培・醸造家)として独立しました。
アントワンヌはボーヌの農業学校で勉強した後「環境保全」や「水質管理」について学び、「自然を尊重した農業」を目指しながら、1年を通したぶどう栽培と醸造の経験を積みました。
収穫は選果しながらの手摘みで、房がつぶれないようにプラスチックケースに入れて運搬。 蔵に着いてからさらに選果作業を行います。アルコール発酵の前に冷却し、低温でゆっくりと発酵。
酵母は天然酵母を使用しています。 『ワイン造りを始めて何に驚いたかって言うと、ビオ栽培については学校で何も教わっていないという事。 僕は全て色んな人から教わった。マルセル・リショーやヤン・ロエル氏に、自然栽培や自然醸造方法、
亜硫酸を添加しないことなどを教わったんだ。畑の肥料は全て堆肥や腐植土を使い、手摘みでブドウを収穫した後、丁寧に選別します。そしてブドウのポテンシャルを保つ為、エグラパージュ(除梗)後、重力で地下にあるタンクの中にブドウを流していきます。足でピジャージュをして、自然酵母で醸造。
最大の抽出と濃縮を引き出す為、温度を点検します。そして僕のワインの特徴は長い期間マセラシオンを行っている事です。 タンニンが丸くなり、風味により深さを出す為です。もちろん、コラージュもフィルトラシオンも無し!
そして品種ごとに熟成されたブドウは、プティ・ジョー以外全てアッサンブラージュします!』 <インポーターのオルボーさんの資料から> |