ビオディナミの象徴的な存在であるギー・ボサールだが、彼がビオディナミでワインを造るようになったのは最近のことではなく、商業上の利点をねらっての事などでは決してない。 70年代初めにドメーヌを受け継ぐや、その当時だれもそんなことは考えていなかったビオロジックのやり方で栽培する事にした。
1992年よりビオディナミを導入し、以来畑は馬で耕し、収穫は手摘みで発酵に人工酵母は加えない。彼の選んだ道はこの地方でのワイン造りが全くテクニカルな方法を選択しているのとは正反対だ。大変合理主義者である彼は、醸造の正確な学問を軽視することなく、
むしろそれを踏まえて、土壌と樹の働きや作用がより効率的になるよう工夫した。 |