ラングドック地方のサン・シニアンのAOC地区にあります。
ドメーヌのベースとなる古いシャトー、アスピラン・ド・ラヴァネスの歴史は、ガロ・ロマン時代(紀元前50年〜5世紀)までさかのぼることができ、このローマ人と西ゴード人支配下よりブドウを栽培しワインを醸造していました。
またカール大帝が所有したことがあると共に後には歴代の貴族に受け継がれていきました。
1226年にはこのシャトーの礼拝堂サン・ロマンがその地方のカタリ派の男爵からルイ9世の母親ブランシュ・ド・カスティーヌの密使に明渡されたという歴史があります。
現オーナーであるギィ・ベナン氏と、ボルドー大学で醸造学部をトップで卒業した息子のマーク氏は、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルドーに植え替え、「南仏のテロワール」を生かしたクオリティーワインを追求し始めました。ワイン法上に規定された品種の制約により作られるワインは全てヴァン・ド・ペイとなりますが、品種の選択幅を活かして品質への飽くなき探究心は次々と注目すべきワインを生み出しました。
1996年に開催されたボルドーワインとの比較コンテストでカベルネ・フェ・ド・シェヌ1988がランシュ・バージュ1988やムートン・ロートシルト1988を抑えラフィット1985、ラ・トゥール1983に次ぐ三位という結果に。また2004年9月にロンドンで開かれたブラインド試飲会でこのワイナリーのトップ・キュヴェ・レ・グラヴィエール・デュトーロウ99がぺトリュスに競り勝ったという結果も得ています。 |