ボルドー市街地から東南東へ250km、 カオール。このドメーヌの創立は 1600年代始めというから、その歴史は400年以上という気が遠くなるほどの長さ。現オーナーのジル・ ブレイは父から引き継いだ蔵を大事に守り、極力昔ながらの方法で栽培し、人為的にいじらないナチュラルで素朴な味わいを造り続けています。パリで注目の世界最大規模のワインショップ、『ラヴィーニャ』でも販売されていますが、店に訪れる年配の方から「昔飲んでいたワインそのままだわ、とても 懐かしい!」と、今改めて人気を集めている昔のままのナチュラルワインです。
所有する畑は18ha。ブドウ畑を取り巻く自然環境に配慮すると同時に、土中の微生物形態を破壊しないように除草剤や化学肥料を使用しない ビオロジック農法を行っています。古樽熟成と昔なかがらのワイン造りを続けてい ます。「できるだけブドウを自然の中で育てることが本来の風味を引き出すためにとても大事なのだ。技術に頼らず美味しいワインを造るには、まず健全で熟したブドウでなければならない。そのために一番重要なことは収穫量。冬の剪定は短く切り、収穫量を抑え凝縮感に富んだ作りを目指しているんだよ!」と熱く語るブレイ。 濃厚な色合いの中にやさしく果実の旨味が凝縮した、良い意味で『濃すぎない』昔ながらのカオールです。 |