ヴァレ・デ・ラッソは、1920年からプーリア州ガラティーナで70ha以上のブドウ畑を持ちながら、地域やイタリア国内を中心に、低価格のクオリティーワインを提供し続けてきた。環境への意識も高かった、故ルイージ・ヴァッローネ氏は、90年代から畑でのビオロジック栽培を導入し、2004年に認証も取得した。ガラティーナはイタリア国内でも日照時間が長く、気温の高い地域であるが、下草を生やし、適度な酸味を残せるように栽培、収穫を気を付けているヴァレ・デ・ラッソのワインには、煮詰まった果実味は感じない。そして2016年、同ガラティーナ地域のワイナリー、カンティーナ・フィオレンティーノと合併をする。カンティーナ・フィオレンティーノは、2014年に、ピエールアントニオ・フィオレンティーノ氏のおこしたワイナリー。企業へのエネルギー効率や、自然エネルギーの活用のコンサルタント会社を経営しているが、ワイナリー所有の夢は捨てきれなかった。当初から、ビオロジック栽培でのワイン造りを考えており、ヴァレ・デ・ラッソとの合併時の畑を合わせて、現在100ha以上の所有ブドウ畑で、ビオロジック認証を取っている。 |