ワイナート26号の記事には
「濃厚でパワフルな白ワインなら今や世界中にある。でも、ミネラルや酸のバランスがとれたものとなると限られる。テクニックを駆使したところで、テロワールの力を人は超えられない。それを教えてくれるのが、グイド・マルセッラ氏の
「 フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ
2003」だ。やや濃い目の、イエローがかったゴールド熟した黄桃や
アンズ、ビワ、オレンジピール、黄色い小さい花、濡れた
白い石、ローストしたアーモンドやクルミ、スモークなどのウェットに重い香り。しょっぱいほど圧倒的なミネラル、
噛めるほど凝縮した果実味、粘膜に張り付いて消えない
ほど高いアルコール。1ミリたりとも手加減のない、
パワーの塊の剛速球ワイン(88点 Now〜2008)。
これだけ濃厚&パワフルなのに、単調さや緩さ、ケバさがなく、
複雑で緻密で、クリーンで禁欲ですらある。これはひとえに
高いミネラルのなせる業。さすがはローマ時代から続く一大
ワイン産地だ。 」 |