品種:サンクト・ラウレント100% (ピノノワールによる自然交配)
樹齢:5〜12年
醗酵:全てのブドウは除梗。大部分はステンレスタンクで、 一部を木製開放槽で、常に自発的に発酵させる。
熟成:プレス果汁は直接2500-3000?の大樽に移され、12か月熟成させる。
マセラシオン:3日間低温スミ・マセラシオン 。イノックスタンクで5週間。
収穫日:10月第2週
収穫量:20hl/ha
土壌:ツァーガースドーフ: 石灰を多く含む重いローム。St.マルガレーテン: 石灰を含むロームと砂の混ざる土壌
ドネアスキアヒェン : シスト
ツァーガースドーフ、Stマルガレーテン、そしてドネアスキアヒェンの樹齢の若いブドウからのワイン。
St.ラウレントは、通常は北ローヌ的な果実味とミネラル感、そしてしっかりとした酸と軽快なアルコールが持ち味。
ただし2010年は、全体的に冷涼で雨が多く、しかも雹が降ったため、収穫量が著しく少なかったところに厳しい選果が必要で、 絶大な労力と極小の収穫量という過酷な年であった反面、その質はかつてないほど高く、持ち味は繊細でエレガント。
いつになくブルゴーニュ的趣の、 このクラスのワインとしては出色のフィネスをまとった、軽やかでややスレンダーなプロポーションとなった。
2013/2/27 ヴォルテックスさんの試飲会にて
タンニンの綺麗さ、スパイシーな香りに加え、酸がとても良い感じに下支えしている感じ。余韻も長く、 繊細さとエレガントさを兼ね備えた美味しいワインでした。 |