オーストリアは、ブルゴーニュと並んで世界で最も 「テロワール」概念の発達した地であり、自然環境に配慮した農法に対する関心の非常に高い国です。
当然、そういった農法によるブドウの栽培について熱く語る造り手が多くいます。しかし、19世紀以来グリューナー フェルトリーナーの銘醸地として知られるカンプタールに4代続くヒードラーの当主、ルードヴィッヒ・ヒードラーほどワインのキャラクターと質に対するテロワールの重要性と、土壌に対する生態学的メカニズムを科学的に理解し、
論理的な思考の上にそれを実践している造り手は稀有といえます。 |